ブルバキとランダウ

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数学原論(その32)

 現在2024年4月24日21時08分である。

麻友「昨日は、場の量子論の、良い本に出会ったって」

私「うん。それを、忘れているわけではないんだけどね」

結弦「チラッと言ってた、解析接続とくりこみ?」

私「そうなんだ。ディラックデルタ関数を、なんとかすれば、良いんだと、以前書いたけど、もうちょっと、問題は難しいようなんだ」

若菜「複素解析ということは、複素数ですよね。複素数の問題?」

私「前にも話したが、ブルバキは、自然数から、有理数までは、あっという間に導入する。だが、集合論、代数、位相まで進んで、やっと実数を導入する。どうしてかなあ? と思っていたら、ある人が雑誌に、『実数なんていう、危なっかしいものは、なかなか導入できなかったのだろう』と、書いていて、『危なっかしい』って、どういうことだろう? と、ずっと謎だった。気になった人のために、書いておくと、次の書物の出だしに、ある程度書いてある」

麻友「針が振り切れるくらい、レヴェルが高いって」

私「いきなりは、読めない。

でも、本を紹介しようにも、ほとんど絶版になっている。自力で、新井敏康さんの本まで、行き着いて下さい」

結弦「そうすると、お父さんは、実数とか複素数の謎を解いたら、くりこみを解決できると?」

私「はっきりしたことは、分からないけど、実数とか、複素数というものは、普通に思っているより、定義するのが難しいようなんだ」

麻友「それで、ブルバキの実数のところも、読んでみたくなった訳ね」

私「ブルバキも、最初は、右も左も分からなかったけど、進むにつれて、段々分かってきた」

若菜「お母さんに、説明しようとしなくて良いんです。ご自分が分かれば」

私「そういうことだな。今晩は、ここまで。解散」

 現在2024年4月24日22時25分である。おしまい。