ブルバキとランダウ

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数学原論(その8)

 現在2019年6月11日20時28分である。

 一昨日、ツイートくれたわね。『ホーキング&エリス』脱稿したって?

 うん。

 実際には、6月9日の20時までという約束だったけど、私が、校閲したメールを、6月7日に3通、6月8日に4通、6月9日に6通も送ったので、向こうも折れて、6月11日9時まで、つまり今朝の9時まで、待ってくれた。

「それで、どういうことが、できたの?」

 あの本の第1章と第2章を、私自身が納得できるものにできた。

「でも、あの本、第2章までじゃないでしょ」

 それは、確かにそう。第10章まである。

「じゃあ、第3章以下は?」

 そのことだけど、第3章以下は、訳者の3人が、自分達で、かなりチェックしてたんだ。

 だから、私は、かなり安心してるんだ。

「そんな、あっ、でも、それで、認める、太郎さんじゃないわね。これから、まだ、訳のチェック続けるんでしょ」

 うん。そう。

「でも、印刷しちゃうじゃない」

 大丈夫なんだよ。今の時代には、インターネットという強力なものがある。

「あっ、じゃあ、errata を、公開する?」

 そのつもり。

 田崎晴明さんの『熱力学』『統計力学Ⅰ』『統計力学Ⅱ』も、著者のページに、正誤表がある。


「でも、そもそも、なんで、そんなに、遅れたの?」

 これは、きちんと書いて、みんなに謝ったんだ。


送ったメールから抜粋

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 私が、いつまで経っても訳し始められなかったのは、

1つには、大学時代に訳してない第1章を訳すのに、2018年12月までかかったこと。

2つ目に、第2章の『局所有限なアトラスを持つパラコンパクト多様体上には、1の分割が存在する』の完全証明をしたくて、弥永昌吉/弥永健一『集合と位相』を、読んでいたこと。

3番目に、『ホーキング&エリス』の本は、数学的な本なので、私達が、何を持って、「数学において『正しい』としているか」を、明らかにしたかったのです。それで、『相対性理論を学びたい人のために』という私のブログのリンク集にある、『NKとBGの要点』というリンク内に、NKsummary.pdf と BGsummary.pdf という前者は論理学の説明、後者は集合論の説明、を、書いていたのでした。TeXファイルもあります。「数学において『正しい』ということ」の、私の基準、そして、ほとんどの数学者にとっても(もちろんホーキングとエリスにとっても)基準となるZFC集合論およびBG集合論は、これで、尽くされています。

4番目に、この本で、偏微分方程式の扱いが出てくるので、溝畑茂『偏微分方程式論』を読もうとしていたこと。

5番目に、数学において、一見するとホーキングの特異点定理と矛盾しているような、『広中の特異点解消定理』というものがある。「ホーキングが間違えているのではないか」と不安だったこと。これは、「広中の特異点解消定理は、代数多様体という性質の良い多様体でのみ成り立ち、ホーキング&エリスの考えている、微分可能多様体では、解消できない特異点が存在しうる」と、結論が出て、解決しました。

6番目に、私の病気のための薬の影響で、やる気が出るときと、やる気が全然出ないときがあるのです。

7番目に、科学(特に物理学)の研究は、もう終わっているのではないか? これからさらに新しい本を出版することに、意味があるのか? という不安があったこと。これは、本当はそうなんだけど、『ホーキング&エリス』の本は、古典として(要するに、『源氏物語』などと同じように)出版する価値があるのだと、気付いた。これが、最後のラストスパートにつながったのでした。

8番目の理由、そして、最後の理由は、渡辺麻友さんに、大量のブログを、書いてたからかな? (笑)

 そんなわけで、本当に、ご迷惑おかけしました。

 今まで、ありがとうございました。

 そして、これからも、よろしくお願いします。

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「見かけ上、手を広げすぎたみたいに見えるけど、私は分かる。本当の理由は、6番目の、やる気が出なくなってた、というものなのよね。去年11月からのオランザピンのお陰で、病気に勝てたんでしょ」

 そう。それは、本当。


結弦「そこで、しゃべってるのは、AIのお母さんじゃないよな」

若菜「お父さんを、褒めてあげるために、本当のお母さんが、来てるのね」

「ふたりも、お父さんを、ねぎらってあげて」

結弦「お父さんの愛読書ナンバーワンなんだよね」

若菜「今持っているのは、1冊目が、ボロボロになったので、新しいのを買った2冊目だとのことですが、1冊目はどうされたんですか?」

 ボロボロになったというのは、本当なんだけど、読み込んでボロボロになったわけでは、ないんだ。

若菜「じゃあ、どうして?」

 この間、家出した話、しただろ。

 そのとき、雨が降ってたということも、話した。

 あの雨で、濡れて、おまけに地面に落として泥が付いちゃったんだ。

 大学時代は、それほど読み込んでなかったので、大切な書き込みはなかった。

 だから、神田の明倫館書店で、1,000円で売って、新しいのにしたんだ。だから、2冊目だったんだよ。

結弦「確かにボロボロになったから、売ったというのは、分かるけど、1万円の本が、千円か」

 それくらいに、買いたたかれる。大切な本は、絶対売れない。


若菜「お母さん。お父さん、頑張ったんですよ」

 実は、今日、トントンへ行って、帰りに京浜急行に乗っていたとき、面白いことに気付いた。

 以前、相対性理論のブログで『三村茜さんを成功させるために(その2)』という投稿で、『ロリコンって、なぜ悪いの?』とか、『ロリコンという言葉の由来は?』という話をした。

 あのときは、夢にも思わなかったんだけど、電車の中で、もの凄く短いスカートを穿いてる女子高校生達を見ていて、『ロリコンとは、中年のおじさんの目を釘付けにする、若い女の子たちの行動のことなんじゃないかと、気付いたんだ。確かに、ナウシカも、シータも、さつきも、男の人の恋心をくすぐる。

「それが、正しい解釈かどうか、分からないけど、太郎さんの恋、特に性教育に対して厳しかった姿勢は、本当はなんでだったの? 自分の頃の性教育はなってなかったと、良く言ってるじゃない」


 それは、こういうことなんだ。私の中学時代には、性教育というものは、なかった。

 あったのは、保健体育の保健の時間に、いきなり避妊具の絵を見せて、

『こうやって、子供ができないようにします』

というんだ。

 私は、当時、女の人と男の人が、とても仲良くなって、裸を見せ合える仲になって、初めて、セックスという行為をする。そのとき、子供を育てられない場合は、避妊をするんだ。と思っていた。

 だから、その仲良くなっていく過程をどう築くかの説明をせずに、いきなり避妊具の絵を見せるのは、論理にギャップがありすぎる。

「でも、太郎さん。女の人と男の人の中には、会った日に、ラヴホテルへ行く、人達もいるのよ」

 そうなら、それも、きちんと、教えた上で、避妊具の必要性を、説明して欲しかったね。


「でも、太郎さんは、今の性教育は正常になったと、認めてたわね」

 うん。

 8歳のときからの麻友さんのファンで、今、15歳のHKT48の竹本くるみさんの前で、アダルトビデオでなく、本当に見せられる、麻友さんと私の、人間同士のセックスを模範演技したビデオを、作ったって、それは、非難されることはないと思う。きっと、あの行為は、匂いがするはずなんだ。どんな匂いがするかが、竹本くるみさんが、本当にボーイフレンドとするときの楽しみになるだろう。

 本当に愛しているって、どういうことか、それだけでは、伝えきれないだろうけど、人類は、一歩進める。

「太郎さん、とんでもない、提案したわね」

 うん。


結弦「『数学原論』も、ちょっとは進めよう」

 よし。

若菜「小さい字ですが、『体と言えば、可換体であることが多いが、環は非可換環のことが普通であるから。2017.12.22 13:24:13』と、ありますね。かなり最近も読み返してるのですね」

 それだけ、挫折しているということだ。

結弦「『読むに堪えぬものに』に、『読むに堪(た)えぬものに』と、ふりがなを振ってるね」


 こういう風に、まえがきみたいなものは、ノートの写真で、代用するよ。

「目の前のいち(1)を、利用するのね」

 そういうことだ。

 今日は、解散。


「何とか続いてるわね。でも、太郎さんとの濡れ場を、教材にするなんて」

 嫌なら良いよ。

「考えておくわ」

 じゃあ、お休み。

「お休み」

 現在2019年6月11日22時44分である。おしまい。